• テキストサイズ

《降谷夢》bonheur {R15}

第11章 葛藤


翌日ーーー


久しぶりに仕事を休んだ私は
愛車のアウディで隣町の墓地に来ていた。


来る途中でお供え用の花を買ってきたので
墓地にある水桶と柄杓を持って
とある人の墓の前に立ち、手を合わせた…




前田さん……あれからもう3年も経っちゃいましたね。
私は元気ですよ?でも最近は仕事が忙しくて、
帰って寝るだけの生活してました。
SPの時と比べるとだいぶ体は楽ですけどね。
それと…同期のみんなとも久しぶりに会えました。
でも諸伏くんとだけはまだ会えてないんです。
きっとそのうち…会えると思います……


前田さんとは
私がSP時代に世話をしてくれた上司だ。



楽しかった事、嬉しかった事
ムカついた事、悲しかった事


私は毎年ここの墓地にきて
長い時間をかけて語り続けている。


前田さんからの返事はないけど
ずっと話し続けていたくなるの…



話してないと…涙が出てきちゃいそうだから。


/ 1020ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp