第11章 葛藤
時刻は夕方17時。
葉「はぁーーー…つっかれたーーーー!
最近忙しすぎるよなぁー…。」
朝からとある企業の社長さんのボディーガードを終えた同僚の葉山は、事務所に戻ってくると机に突っ伏した。
『お疲れ〜。確かに最近ずっと休みないもんね。』
葉「今日はこの後ちょっと休んだら
夜中までホテルの警備担当なんだわ…」
『おお…ハードだね……。』
「お前は?この後なんかあんの?」
『…言いにくいけど今日はもう終わり。
ちなみに明日は休みだからよろしく。』
葉「まじかよ……!めっちゃ羨ましいぞ…」
『葉山は明日まで頑張れば久しぶりの休みでしょ?
もう少しの辛抱じゃん。』
東「そうだぞ葉山。お前がこの前風邪で寝込んでた時
若山が1人でこなしてたんだからな。
しっかりやれよー」
私達が話しているところに
社長の東さんが話に入ってきた。
『東さんも目の下の隈ひどくなってきてますよ?
あんまり無理しないで下さいね。』
東「俺の事は気にせずにお前は早く帰って休め。
明日は……大事な日だろ?」
『…そうですね。
じゃあお疲れ様でした。お先に失礼します!』
梢「お疲れ様。美緒ちゃん。
気をつけて帰ってね〜」
私は事務所のドアを閉めてアパートまでの道を歩いた。
大事な日かぁ…
あれからもう3年も経っちゃったんだ…。