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《降谷夢》bonheur {R15}

第10章 発見


『降谷くん…昨日私がベランダで
萩原くんと電話してたの気づいてたんだ?』


「ベランダに出る音が聞こえて見に行ったら
お前の声が聞こえたんだよ。」

『じゃあ分かってるでしょ?
私が萩原くんに無理言って頼んだの!
だから萩原くんのこと怒らないであげてよ…。』

「……。はぁ、分かったよ。次はないからな。」

『ありがとう!!』



ため息をつきながらだけど、
しぶしぶ許してもらえて良かった…!


「もう少し話していたいが
そろそろ仕事に戻らないといけない。また連絡する。」

『あ、うん。大変だね…頑張って!』

「ああ。…じゃあな?」

『っ!?』


降谷くんは車を降りる前に
私の頬へちゅっ、とキスをしてそのまま出て行った。



彼がいなくなった後、私は助手席で頬を押さえて
しばらく放心状態のまま動けずにいた…


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