第1章 出会
私の名前は、若山 美緒(22歳)。
憧れていた警察官の採用試験に合格し、
無事に大学を卒業した。
そして今日は警察学校の入学式ーーー
パイプ椅子に座り、入学式が淡々と過ぎていく中で、
新入生代表の挨拶となった時、周りがざわついたのは
これから先もきっと覚えているだろう。
「新入生代表、降谷零!」
「はい!」
名前を呼ばれた彼を見た時、
色黒なのに金髪がとても似合っていて
そして何より、瞳の色が透き通ったような色をしていたので
男の人なのに綺麗だと思った…
それが…彼の第一印象だった。