第10章 発見
私は簡単に作った昼ごはんを食べながら
テレビを見ていた。
この後の天気予報が流れる時、
テレビに映った赤い建物を見て、はっ!っとした。
『そうか…東都タワーも赤だ!
鋼のバッターボックスはエレベーターってことね!』
急いで松田くんに電話をすると彼はすぐに出てくれた。
「美緒どうした?何かあったのか?」
『あのね!実は萩原くんから爆破予告の内容
見せてもらって考えてたんだけど…』
「はぁ!?あいつ何勝手に教えてんだよ…!」
『私が無理言って頼んだの…
それよりも!一つ目の爆弾場所が分かったの!』
「マジかよ…!その場所どこなんだ!?」
『東都タワーのエレベーター!
隠し場所は私より松田くんの方が想像つくでしょ?』
「!!ふっ…なるほどな…。
分かった、今から捜査員と東都タワーに向かう。
ありがとな、美緒。」
『でも二つ目の場所はまだ分かってないから
もう少し家で考えとくよ。』
「ああ、何か分かったら教えてくれ。じゃあな」
電話を切ってから再び予告状と睨めっこ。