第5章 壊れた愛
栞「じゃあ、さくらんぼちゃんが遊真君のこと覚えていないも必然だったってこと」
桐江「そ、そんなことってあるの!?なんか遊真かわいそうじゃない!」
ゆり「記憶っていうのは儚くて脆いの。覚えていないことを無理に思い出させようとすると、相手に恐怖を与えてしまう。もともと、向こうにさらわれた記憶なんてきっと本人にとっては良いものではないと思うし。
遊真君、少し酷かもしれないけれど、もしあなたがそのことに強いこだわりがなければ、
そのことに関して触れないほうがいいわ」
遊真はただその話を絶望しながら聞く他なかった