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最果ての夢【NARUTO短編集】

第4章 タイムフライヤー【うちはサスケ】


「あぁ今日もかっこいいなサスケさん」

火影邸の前で何やら七代目火影様のナルトさんとお話をしているようだが、私の瞳はサスケさん一筋です。あの真剣な横顔。あ、今ちょっと笑った。え、やばいやばいこっち見た。こっちくる、なんとおいしい展開!


「ナナミ」
「は、はい!」

見つめすぎていただろうか。まさか私の熱烈な視線に折れてくれたのか、と期待するが、返ってきたのは「サクラがお前を探していた」の一言。クッ…冷たい!けどそこが良い!そんなサスケさんの一面を噛み締めていると、「ナナミ?」と再度名前を呼ばれてハッとする。


「了解です!わざわざありがとうございます!」


一礼して地面を蹴る。私はサスケさんが大好きだ。一度聞いたら忘れられないあの声、あの吸い込まれそうな黒い眼(まなこ)そしてあの超タイプの顔!強さに反して繊細な顔をしている。白い肌、細い首筋、うぅ好きだ…。



ちなみに視界の隅に映る火影岩にも好きなお顔がいる。二代目火影様、絶対実物で会ったら最高にイケメンだと思う。前にナルトさんに話を聞いたら、第四次忍界大戦中に、穢土転生という術で生き返ったらしい。クソっ!見たかった…!でも戦争はいやだ!


二代目火影様は拝めなかったものの、平和な時代に生まれてよかったと染み染み思う。たくさんの犠牲から成り立った今の忍の世界。

その中でも、サスケさんのお兄さんであるうちはイタチという人物の生き様を良く聞かされた。と、同時にサスケさんの闇落ち時代についてもナルトさんからよく聞かされる。

サスケさんはあまり思い返したくない過去らしいが、ナルトさんはあの頃の自分がどれほど頑張ったのかと誇らしげに語っているので、もはや武勇伝のようだ。


どんな過去があろうと、今のサスケさんの目はすごく穏やかだし、「俺たちはいつまでも兄弟みたいな関係だってばよ!」と笑うナルトさんの横でフッと笑うサスケさんは釣れない一面はあるけど、すごく情が深い人だってことは伝わる。だから全て良し…!
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