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甘えたがりの恋(仮)
第3章 それぞれの思い
✴
私と秀次は学年は違ったが、親が同級生だったこともあり、小さい頃から仲が良かった。
昔は
『秀ちゃん』
と呼ぶと、
「なぁに、ゆるちゃん」
と返事をくれた。
でも、今は違う。
さっきのような寂しそうな顔をして
「ゆる………」
と呼ぶ。
あの頃の秀次はどこにもいない。
ネイバーを恨み、ボーダー隊員しか信じていない。
そう私には感じることができた。
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