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甘えたがりの恋(仮)

第6章 騒がしい正式入隊日




私はあの後家に戻るとすぐに寝てしまっていた。


起きると、布団がかかっていた。

私は下のリビングに降りる。


「おはよう、ゆる。…寝れ…っ」


新くんが止まる。

私が抱きついたから。


『新くん、布団ありがとね。ちゃんと寝れた。』


「そっか……。」


と言って頭を撫でてくれた。

ご飯を食べながら、


「ゆるは今日休み?どこか行くの?」


『入隊式に行こうかなって。』


「じゃあ送る。」


そして準備を終わらせると二人で家を出た。







新くんと別れると、急いで会場に向かった。


『間に合ったぁ。』


戦闘訓練の会場の上から見物している。

遊真はどこかな…。



すると、


「「ゆる先輩。」」


『しろくんと歌川くん!』


風間隊の菊地原士郎。毒舌で少しキツイ性格がある。

同じく歌川遼。しろくんとは真逆で優しさの塊だ。

とにかく二人ともいい子。

蒼兄の隊の子だしね。


「ゆる。」


『…!蒼兄!!』


蒼兄を見て抱きつく。

私は蒼兄よりも少し身長が低い。

だから、いつも新くんといると身長差が大変なことになっている。


「久しぶりに抱きついてきたな。疲れてるか?」


『まぁ、いろいろあったし。少しは。』


「そうか。」


そんな話しをしてると、遊真の番が来てブースに入る。


『遊真だ。』


みんなで並んで遊真を見る。


「…例のネイバーか。本当にネイバーか?」


『蒼兄もそう思うよね。』





すると、


«五号室用意、始め!»



スパッ




「れ、0.6秒!?」



マイクの向こうの堤が、驚いている。

あまりにも早すぎる結果のため、遊真はもう一回やるようだ。

けれど、二回目の記録は0.4秒。



『遊真ってこんなすごかったんだ…。』


「知らなかったのか?」


『知らなかった。この前は会っただけだったから。』


「そうか。しかしすごいな。速すぎる。」


「…そうですか?誰だってなれればあのくらい…。」


「素人の動きじゃないな。やっぱりネイバー…。」








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