第4章 それぞれの道。
「あら、よかった。思ったより元気そうで。
ご飯でも、どうかなーと思って、ですね。」
「あはは…。ありがとう。
うん、意外と…元気にしてる。
表向きは……な気もするんだけど、ね。」
「そうですか。それはそれは…
誘ったのが今日でよかったです。」
「……ふふっ、うん。。。ありがとう。」
「じゃ、のちほど。」
そうだった、
僕には中丸くんがいてくれたんだった。
多分、僕は今日…
中丸くんと話したかったんだ。
今日まで誰にも
言えなかったことも
言わなかったことも
中丸くんに打ち明けられたなら…
その気持ちを小山やシゲにさえ
打ち明けることは多分、
一生ないんだろうけど―――…。
それは多分、
オレがきちんと前を向いて頑張るために
必要なことだから…。
頑張って気持ちを整理して
ちゃんと、乗り越えるから。
だから、もう少しだけ
待ってて。。。
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