~SWEET BLACK POLICE~ 【DC:降谷零】
第9章 探偵たちの夜想曲 (バーボン)
安室さんが電話に出ているのに気づき私は橋の上を見上げる。
おそらく、電話の相手はベルモットと呼ばれているブロンドヘアーの女性。
直接、会ったことはないがバーボンの相棒みたいな人らしい。
「(ベルモット…。私、あの人と何処かで会った事がある気がする。何処だったかは思い出せないけど…)」
そう思っていたら、バイクのヘルメット越しに彼女と目が合った気がした。
「一応の信頼は得られたようだけど。私との約束は守ってくれるわよね?バーボン」
「もちろんですよ。ベルモット」
「それと…そこにいる、アッシュグレーのビーナスとは知り合いなのかしら?」
急な質問に安室は戸惑ってしまう。
「?!なぜです?貴方の知り合いか何かですか?」
「まぁ、いいわ。彼女とも近々会えそうだから、お楽しみは次回にとっておくわ」
「ぜひ、御説明願いたいところですが…」
「A secret makes a woman woman. see you bourbon.」
「……。」
ベルモットと陽菜が知り合いだと?!一体どういうことなんだっ…。だが、陽菜本人からはベルモットの話は聞いたことがない。ベルモットの勘違いか陽菜が忘れているだけか…。どちらにせよ、確認が必要なようだ。
NEXT…。