~SWEET BLACK POLICE~ 【DC:降谷零】
第7章 探偵たちの夜想曲 (誘拐)
安室さんたちと別れた、私はとりあえず高木さんと合流した。
「高木さん、コインロッカーの鍵はどうですか?」
「降谷さん、今調べてもらっているところです。現場の方は?」
「とりあえず、圭さんには今日は自宅に帰ってもらうことになりました。事情聴取は後日と…」
「そうですか。まぁ、あんなことがあった後ですしね」
「ですね」
ブーッブーッ。私の携帯がなる。着信画面には、ゼロ君の番号だった。ゼロ君の番号ということは公安で動けのサイン。私は現場を離れることにする。
「高木さん、ちょっと離れます。すみません。」
「わかりました。こっちは任せてください」
「ありがとうございます」
木陰に移動し、電話にでる。
「もしもし、降谷です」
「陽菜、コナン君が樫塚圭に誘拐された。」
「えぇ?なんでそんな展開に?!」
「詳しいことはあとだ。彼女の車を追ってくれ、頼んだぞ」
ブツッ。んな、一方的に…。追えっていったってどこに…あ!阿笠博士ならわかるかも!!私は急いで博士のところに急行した。
「博士!!コナン君の居場所追えますか?!」
「陽菜さん、なぜコナン君のことを?」
「目暮警部達には、まだ話していません。あくまで、一般人としてコナン君を追います。居場所を教えてください!」
「おやおや、肉じゃがのおすそ分けに来たのですが、何やらあったみたいですね。私も力になりましょう」
哀ちゃんは、冲矢さんが苦手なようで、彼が来たら私の後ろにかくれてしまった。沖矢さんとは、すれ違う程度に面識はあるが、ちゃんと話すのは今日が初めてな気がする。
「陽菜さんか私の車か、どちらでおいます?」
さらっと名前で呼ばれたことは今は気にしないでおこう。
「実は私の車、ガソリンが切れそうで…。出来れば沖矢さんの車で追跡していただけると助かります。」
「了解しました。では準備をしてきますので、3分後に来て下さい」
「あなた、彼と親しいの?名前でよばれてたけど」
「ううん、ちゃんと話したのは今日が初めてだよ。私も名前で呼ばれたからびっくりしちゃった」
「そう、彼には気をつけなさい」
哀ちゃんからの謎の忠告をうけ、沖矢さんの車の助手席に乗り込む。
「すみません、沖矢さん。私が不甲斐ないばかりに」
「いいえ。それではまずはどこへ?」
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