第55章 合宿所見学
それから白石を気が済むまで追いかけ回しチェリータルトを完食した後また合宿所内を見て回った。
「へぇ〜…トレーニングマシンとか凄い数!てか、ボクシングジムじゃないのにサンドバッグまである!」
不二「クスッ…涼子さんやってみたら?」
「………本当にいいの?」
不二「うん。せっかく一般公開の日なんだからどうぞ?」
「……じゃぁ遠慮なく!」
涼子はサンドバッグに一発パンチを入れた。
「おりゃー!!………あっ!!」
不二「クスッ……まさか一発でやっちゃうとは思わなかったよ。」
なんとパンチ一発でサンドバッグを破壊してしまったのである。
「……誰も見てないわよね?今のうちにトンズラ…」
黒部「見てましたよ。」
「げっ!?黒田さん!?」
黒部「黒部です。トンズラは困りますね?」
「ごめんなさい!弁償させていただきます!!」
黒部「それは助かります。」
こうしてサンドバッグを弁償する事になった涼子はとても落ち込んだ。
「はぁ…せっかくさっきの仕事で儲かったのに……赤字まではいかないけど損したわ。」
不二「まぁまぁそんな落ち込まないで?よかったら僕の部屋で一休みしようか?」
涼子と不二は201号室に入って行った。
「…部屋は結構普通ね?」
不二「うん。でも結構快適に過ごせるよ?」
「へぇ……」
不二「クスッ…涼子さん?こっちにおいで?」
不二はベッドに座って涼子を呼ぶ。
「うん…」
不二「クスッ…やっと2人きりになれたね?」
そう言うと不二は涼子を抱きしめてからキスをする。