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私と彼と排球部。*short story*

第4章 *勉強会 【菅原孝支】


「あー違うべ優希。これはこの公式使うんだよ。」

「そ、そうなの!?ありがと…」

只今菅原君と勉強中。

今日は菅原君の部活が無い日なのだ。

部活が無いときぐらいゆっくり休みたいだろうな…。

そう考えると、とても気の毒になってきた。

「ほら、また優希手が止まってるべ。」

いけないいけない!

今はせっかく菅原君が教えてくれてるんだから精一杯頑張らなきゃ!




数時間後

「お疲れー優希。よく頑張ったなっ」

「菅原君ありがと!菅原君のおかげでなんだか頭が良くなった気がする!」

「そんな急に頭は良くならないべ(笑)でも、だいぶ理解できたんじゃないか?」

「うん!ホントにありがとね!来週の再テスト頑張れそうな気がする!」

「そっか。再テスト頑張れよ?でも今度は再テスト受けなくていいように最初から頑張れ。」

「わかってるよー。だってもう菅原君に迷惑かけたくないからね!」

一緒に勉強できて嬉しかったけど、菅原君には迷惑かけたからなぁ…。

結局私の勉強を教えるので精一杯で菅原君の勉強が進まなかった。

「迷惑なんかじゃないよ。」

突然手を引っ張られた。

私は気付いたら菅原君の腕の中にいた。

「す、菅原君…?」

「ごめん、勉強会誘った理由、ホントは優希と一緒にいたかったからなんだ。」

「そ、そうなの!?実は私も…菅原君と一緒にいられるから…実は嬉しかったんだ」

「そ、それって…」

「うん。私、菅原君のことが好き。」

言ってしまった…。

自分から言ったのに心臓がバクバクして今にも飛び出してしまいそうだ。

顔がだんだん熱くなってくるのを感じる。

恥ずかしさと緊張で顔を上げられない…

「優希…。」

名前を呼ばれて顔を上げてみると

チュッ―…

ほんの一瞬だけ私たちの唇が触れあった。そして…

「俺も優希のこと…好き。いや、愛してる。」

こんな恥ずかしいセリフをさらっと言えちゃう菅原君はずるいと思う。

こんなの反則だよ…

「優希さん。俺の彼女になってください」

「もちろん。こちらこそ宜しくお願いします」

私たちはもう一度キスをした。


*勉強会
勉強は嫌い。でも君と勉強できるなら、勉強も好きになれるかもしれない。
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