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呪術廻戦 〜アナザーストーリー〜

第16章 結ばれる *微R?あり



身体を起こし、足を床に下ろすと五条が咄嗟に呼び留めた。



「?」

『・・・・ごめんね、私酒臭いでしょ?
自分の部屋、戻るよ。』



情け無い顔を見られたくなくて、背中越しにそう話し、立ち上がった。



「ーーーっ、待てって。」


ぐいっと腕を引っ張っられ、無理矢理向き合うように身体の向きを変えられてしまった。



「何でそんな泣きそうな顔してんだよっ、、
お前にそんな顔されると俺すっげーーしんどいんだけど?」


下を向く私の顔を覗くように五条は「なぁっ?」と言いながら両腕にぎゅっと力を込める。


掴まれた腕が痛い…
ぎゅっと眉を寄せ、込み上げる感情を押し殺すように下唇を噛んだ。



『・・・・・私はこれからずっと
皆んなの背中を見ていくしかないの。
その背中はどんどん遠くなって、、、、
いずれ手が届かないとこに行っちゃうんだよ…?』


「はっ⁈どこにも行かねーって、、」


ブンブンと首を横に振り言葉を遮った。


『五条もっ、傑も硝子も、、皆んな優しいから今は手を差し伸べてくれる。
ーーーでも1年後、2年後、、10年後は?
前線で活躍する皆んなと、何も出来ない私はもう一緒にはいれないでしょ⁈』


涙が流れ、悲しみと僻みに歪んだ顔を上げた。


『ーーーそんなのっ、耐えられないよ、、』


「…」



五条の透き通る瞳に、ボロボロと涙を流す自身が映り込む。


ーーーーー酷い顔。


こんな事、、、言うつもりじゃなかったのに…これじゃただの八つ当たりだ、、、




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