第4章 紙紐
「あれ?彩華くんの髪飾り変えた?」
「はい、初めていただいたプレゼントと··」
「プレゼントと?」
『···彩華は愛してるから///』
ふわっ
「私が初めて、ずっと支えたいと思えた人の色です!」
「そうか、その人にも届くといいね」
~··ふわっ
「····花びら?」
ふと窓を見ていたら薔薇の花びらが舞い落ちた
私はそれをつかまえて
思い浮かべる。
私みたいな凶悪な吸血鬼であろうともひとりの"人"として接して
時には悪を倒す私だけのヒーロー
(もし、彩華が吸血鬼になってくれたら··どれだけ)
嬉しいかしら
𝕖𝕟𝕕 𓂃 𓈒𓏸