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MapleProject〜Happybirthday〜

第9章 西園寺真琴誕生日特別ss


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オーディションの日

『次の……西園寺真琴さんどうぞ』
「はい」

彼は何故か片目を隠すように前髪が長い。

『座って。まず初めに……社長の財前類です。よろしく』
『マネージャーをします。鳳です。』
「お願いします」
『質問に入る前に聞いてもいい?』
「なんでしょうか」
『どうして片目を隠してるの?綺麗な目をしてるのに』
「あー……これですか」

彼は躊躇いながらも見せてくれた。
そこにはうっすらだが微妙に色の違う目と瞼に傷があった。目の色なんて光の加減もあってわかるくらいの違いだ。

「この微妙に違う色のせいでいろいろあって傷が……」
『嫌な思いをさせていたらごめんなさい。でもこれは私の本心。きいて?』

そして社長は真っ直ぐに彼の目をみながら言う。

『それも貴方のよさ。少しずつでいいから向き合って行きましょ?目の色も傷も愛せるようになったら沢山笑いなさい?私との約束』
「え、あ、はい。あの、気持ち悪くないんですか?」
『なんで気持ち悪いと思うの?それも含めて貴方なのに。それを否定したら貴方を否定することになる。真琴くんが自分を好きになれるまで私が真琴くんを大切にするから!だから今はとりあえず楽しもう!』

途中まで凄いいい事を言っているなって思ったらいつものが出た。
まぁ、俺はそれを聞いて確信したよ。
この子の事気に入ったんだなって。合格なんだろうなって。まぁ、今までのダンスと歌はむしろ実力がある。もっと磨けばこの子はすごい子になるのは俺でもわかる。

『あ、じゃあ本題に入ろうか!』

そしていつもの質問をしていき最後の質問になった。

『真琴くん!アイドルになって目指すところは?』
「はい!日本にとどまらず世界……いや宇宙まで俺の歌やダンスを届けることです!」
『いいじゃん!君合格ね!えっと来週の……』

彼は合格と聞いて一瞬戸惑いながらちゃんと社長の話を聞き最初とは違うワクワクとドキドキに包まれた笑顔で今日は帰って行った。

…後日
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