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転生しちゃった元鬼殺隊士の救済録

第13章 里帰り



割と最近は書類のせいで処理に頭を使い、戦場じゃ酷使しなくても動き回るのでカロリー補給の甘い飲み物を飲み慣れていた。だからかどうも、コーラの炭酸が意外とキツいと感じてしまう。思わずぎゅっと眉根が寄せてしまうと、それを見た山賊達がふはっと楽しげに笑う




ダダン「……見栄張ってんじゃないよ、お前コーラ苦手だったかい?」

「最近は甘い飲み物ばっかり飲んでるの、仕事が結構ハードでね……。カロリー摂らなきゃ脳と体が栄養不足になっちゃう」

ドグラ「さすがは大海賊時代……」

マグラ「海兵はまじでブラック企業だもんな……」

ダダン「ガープのじじぃから聞いてるよ、お前近々中将になるらしいじゃないか。一年半お前の活躍が何度も新聞沙汰になってるぞ、随分敵にも味方にも暴れてるみたいだなぁ。えぇ?」

「そりゃあ一般人に卑劣な事する連中ばっか対応してるし、悪行に海賊も海軍も無いのが現実なんだ……。海軍の正義もやり方も納得出来ない、結果を出せて被害が無いから大目に見てもらってるよ……」

ダダン「ふんっ、そーかい」




ダダンが笑った顔から一転、真剣に仕事の話と世界事情の一端を聞くと胸糞悪いと言いたげに眉間に皺を寄せていた。周りの山賊達も実に不愉快そうな、それでいてその環境に身を置く私を案じて心配そうな視線を向けられる




「だからまぁ、海軍に嫌気がさしたり他に目標が出来たら早めに引退かな?それかあの子達が海賊になる時に辞めるよ。ちょっと気がかりな事もあるし……」

「「気がかりって?」」




山賊達の一体何があるんだと聞きたがる鸚鵡返しに、私は頷きつつも「ただのくだらない私情だよ」と言っておいた。その後は暫くくだらない雑談と飲み会を続け、深夜になる時間帯に私達はお開きで部屋に戻っ各々眠りについたのだ───









世間が知っている海賊王の名はゴールド・ロジャー……

彼の死に際に放った一言は、この世の全て『ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)』がとある場所にあること。世界中がそれを、海賊王になった者が栄光と名誉を手に入れると解釈している……

母さんと私達子供を標的にした妊婦狩り、バスターコールで葬り去られた歴史を紐解く考古学者達と聖地・オハラ……

私はこの事実を考える度に、とんでもない事実がある気がして胸が騒ぐのだ
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