第2章 少女の監察報告書
〈出自不明の少女に関する報告書〉
x月x日卯の刻、木ノ葉あんの門前で、意識不明、推定3歳前後の少女を発見。
所持品は、使用形跡のない短刀、未記入の巻物。巻物には本人のものではない筆跡で、氏名の欄に” 髏々宮カルタ”と記載。
全身に切り傷や打撲が見られるが、命に別状なし。
木ノ葉病院で治療を終え、x月-日、監視にあたった暗部3名に写輪眼らしき瞳術で幻術を掛けた。暗部3名は軽度の意識消失。
3代目の命令により、奈良シカク、山中いのいちが聞き取り調査を行った。
木ノ葉にくる以前や、倒れる前の記憶はなし。
名前についてのみ「カルタ、 髏々宮カルタ。」と話す。
写輪眼らしき瞳術の再現を試みたが、制御不可能な模様。本人は「勝手に出てきて、勝手にそうなる」と話している。
以上の記述について、山中いのいちが確認済み。虚偽はなし。年齢、身なり、言動等から、他里の間者である可能性はないと断定する。
推定【 髏々宮カルタ】の身柄については、うちはシスイが保護する。
将来、自身の力をコントロールし、忍として働くことを条件に、木ノ葉は 髏々宮カルタを受け入れることを決定した。
───────報告者:奈良シカク
検閲済:猿飛ヒルゼン、志村ダンゾウ