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船上の医師

第2章 正義の致死量


「龍水。私は、君が嫌いだ」
 目の前の女性——神原雪乃は、そう吐き捨てた。鋭い眼差しは、彼女が振るうメスの輝きにも似ていた。その眼光を一身に受けながら、龍水はくくっ、と喉を鳴らす。今の台詞の何処に笑う要素があったというのか。雪乃が顔を顰める姿に、龍水は顔を上げて告げた。
「面白い!やはり船医は貴様が良い」
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