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記憶が亡くなる前に

第1章 何冊もの日記


ワノ国のとある場所。
麦わら帽子の海賊を待ちながら死の外科医は作戦を企てながら身を潜めていた。
そんな男はじっと1つのノートを見ていた。

「キャプテン…それ…。」

大きなシロクマが悲しそうに男を見つめる。

「……。」

男は何も言わず、ノートをめくる。
中身は日記らしい。
その時の感情や考え、その時にあった出来事やその日のことをまとめたように書かれている。

「ベポ…行こう。」

ペンギンが頭に乗っている帽子をかぶった男がシロクマを外に出ようと促した。
シャチのような大きな帽子にサングラスをかけた男も黙って外に出る。

日記を読む男の手は止まらなかった。
彼らからは男の表情が日記に隠れて見えなかった。

「あいつ…こんなことも思ってたのかよ…。」

男は読む手を止めなかった。
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