第1章 第1章 冒険の始まり
~プロローグ~
ここは西の海にある自然豊かな小さな村。
そこにある一軒家がっ建っていて、そこには桃色の髪をした少女がいた。
彼女の名前はガーネット。両親を亡くし里親の庇護のもとで暮らしていた。
ガーネットには野望がある。
それは世界中の花を自身の庭に植え、たくさん花を咲かせること。
そして世界中の植物を沢山集めること。
ある日、彼女は旅に出るため荷造りをしていた。
ーよし、これで準備OKっと
荷造りが終わる頃、里親のロットとアジサイが声をかけた。
アジサイが心配そうに聞く。
「ガーネット、本当に行くのかい?」
「うん、もちろん!」
ガーネットは心配しないで、というように元気よく返事した。
「ロットおじさん、アジサイおばさん、今までありがとう!」
そして今まで育ててくれた二人に深く感謝をした。
「あの小さかったガーネットがもうこんなに立派に…」
ロット涙ぐんだ。
「あと、師匠にも忘れずに伝えてね!」
「あいつ… 一度来いって言ったのにさ」
「いいの。おばさん、師匠は照れ屋なんだから」
少し寂しそうにガーネットは呟いた。
「それじゃ、行ってきます!!
おじさん、おばさん、元気でね!!
おじさんはぎっくり腰に、おばさんは糖尿病に、
気を付けてね!!」
最後はほとんど泣いていた。
2人はつられて「バカ娘が!! 最後の最後で泣かすんじゃないよ!!」と涙を流した。
涙の別れが終わり、ガーネットは船に乗り込んだ。
ーさて、冒険の海に出発だ!