第23章 最強の看病
ハァハァとお互い息を切らせベッドへと横耐えれば、悟はゴミ箱へとゴムを投げ捨てたあと私を布団に包みぎゅっと抱きしめる。
「大丈夫?」
「うん、平気だよ」
「ごめんね、優しくするつもりがいつの間にか普通に激しくしちゃってたかも…」
「大丈夫だってば、心配しすぎ」
私のまだ少しだけ湿った髪をサラサラと撫でながら額にキスを落とした悟は「久しぶりすぎてヤバかった」と耳元で呟く。
その言葉に、私の頭の中には彼が私を好きだということを忘れていた時の記憶が蘇る。
悟はあの期間の間、他の女性と何にもなかったのだろうか…
もしかしたら他の女性とこんな行為をしていたのではないだろうか…そんな事が頭をよぎる。だって彼からしたら恋人も婚約者もいなかった事になるんだ。それならば何が起こってもおかしくはないから…
そんな私の不安が顔に出ていたのか、悟は私を覗き込むようにして前髪に触れた。