第23章 最強の看病
「さと、る…好き、大好き…ッ、」
パンパンパンっと乾いた音が室内に響き渡る。それと連動するようにしてぐちゅぐちゅと甘くも淫らな音が耳の奥まで届いてきて、身体中の何もかもを刺激した。
「…ハァ…僕もだよ、大好きだ、愛してる」
好きも愛しているも、いつだってもらえる言葉じゃないのだと今回身をもって知った。
呪術師はとても死に違い仕事だ。いつ呪いを受け、そしていつ死ぬか分からない。それは最強の悟とて同じなのだ。
今回は私を好きだという感情を忘れただけで済んだ。だけどもしこの感情が戻っていなかったら?はたまたこんな軽い呪いではなく死んでしまっていたら…そう思うと胸が締め付けられる思いだった。
こうやってキスを交わすのも、抱き合えるのも、お互いの視線を交わらすことが出来るのも。当然でも当たり前でもないのだ。
「……あっ…イっちゃいそ…」
「…良いよ、イッて…ヒナが気持ち良さそうにしてるところ、僕にいっぱい見せて…ッ」
「…あァッ…はっ…ンアッ」