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溺愛巫女は、喰べられたい

第3章 どっちがいい?




「平気?尊」

「…………そう、見える?」

「勝手にこんなもん使おうとすっからじゃん」

ぐいって。
尊の身体を反転させて。
後ろから尊を抱き寄せる。
ついでに下着へと手を掛けて、すでにその意味をなさないそれを剥ぎ取ると。
尊の右手がそれを邪魔する。

「なんで!?」
「ぇ、だってこれ、もう脱がないと気持ち悪くね?着替えないの?」
「…………狼に、手伝ってもらわなくて平気だし」
「まだ言うか、おまえ」


相変わらずほんと、頑固っつーか意地ばっか。


「…………狼」


「…………何」

後ろから尊の首へと顔を埋めて、尊の匂いを堪能していれば。
頭を撫でながら。
尊が不安そうに、声をかけた。


「なんか、硬い…………」

「…………今更かよ」
「いや、うん。そーなんだけど」
「今右目関係ねーじゃん、なんか問題ある?」
「…………いや、あるよーな、ないよーな?」
「それってつまり、問題なし?」
「ある、といえば、ある」
「はぁ?つーか耳、あんま触んなって」
「狼のこれ、もふもふしてて気持ちいいもん。なんでずっと耳出さないの?」
「尊とかユーリとか、触ってきてうざいから」
「えー?そんな理由?」

な、わけねーじゃん。
何和んでんだよこいつ。
今どんな状況か、わかってんのか?


「なぁ尊」
「…………っ」

目の前に。
さっきのエグいおもちゃ。
すっげ意味不明な動きするやつ。
それを左右に振って、尊の目の前へと持っていけば。
尊の喉が、小さく鳴った。


「俺より、ほんとにこんなんがいい?」


ば、て。
たぶん反射的に閉じようとする両足を強引に開いて、片方は膝に引っ掛けたまま、片足は、自分の腕で押さえつけ、尊の動きを封じる。
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