第4章 名前はまだない
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「妖の国に来て大分慣れたかにゃ?」
「はい、色々と教えて頂いたりとても幸せです」
「それは良かったにゃ。まぁ、···色々と大変そうだがな」
「?」
(明らかにアイツの妖力ダダ漏れ)
「まぁ、何かあればワシに聞いていいからにゃ」
「ありがとうございます、お兄さん」
ロナルドさんのお兄さんは立派な妖
見た目も····立派な男性であるが
(ヒマリさん曰く無類の女性好き)
時たま見かけると知らない妖が隣にいる
(そう考えるとロナルドさんがいる私はまだいい方か···)
妖の世界は綺麗だ。
私がいた世界には帰れないと言われたけどそれでいい
あんな汚い世界よりも
❦ℯꫛᎴ❧