【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第23章 Dawn19.動物と絆-偽幻-
鼬「俺の眼だ…。俺のーー…」
イタチはそう言いながらサスケの眼を奪おうと、身体を揺らしながらゆっくりと歩いてくる。
佐「…ッ……!!」
いつもの冷静さをとうに失っていたサスケは闇雲に千鳥刀を抜く。
佐「うぉおおおおお!!!」
空中に飛び上がると、須佐能乎に剣を振り下ろした。
ギィイイィイイイインッ!!!
佐「ぐ…っ!」
しかし、八咫鏡はビクともせず、千鳥刀をサスケごと弾き返す。
サスケは全身を打ち付けて地面に転がり、"うっ"と苦しげにうめき声を上げた。
ザッ
サスケは起き上がって目の前を見ると、火傷だらけの右腕をゆっくりと自分へ伸ばすイタチ。
彼の手はもう眼前まで来ていた。
サスケは立ち上がると、その場から逃げるように後ずさる。
トンッ
佐「!?」
すると、背中に何かがあたった。
佐(壁…!)
サスケの後ろには、うちはの家紋が入った大きな壁。
目の前はイタチ。
後ろは壁。
絶体絶命だった。
佐「く……ッ」
サスケが前を向くと、どんどんイタチの血まみれの右手は迫っていた。
自分の眼が今度こそ奪い取られるのだという計り知れない恐怖。
両足がガクガクと震え、冷や汗がツ――と額や背中を伝う。
イタチの指がサスケの顔に、ゆっくり…ゆっくり…近づいていく――――…
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