第21章 Dawn１７.愛と誓い-消失-

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痛｢ここにもいないか…｣


ペインはアジトから遠く離れた森の中まで来ていた。


痛｢他の奴らが見つけていればいいんだが…｣


そう呟き、辺りを見回すと、キラリと光る物が目に入った。

ペインは不思議に思い、そちらへ行って拾ってみる。

すると、彼の顔が無表情からすぐに驚きへと変わり、鼓動がドクンと１つ大きく脈打った。


痛(こ、これは…！)


ペインの手には、"零"と刻印された指輪。

思わず、ペインは右の親指を確認する。

だが、親指にはそれと同じ物がはめてある。

ペインの物ではないのは明白。

その指輪がリンの物である事を確信すると、考えたくもないような推測が頭を過よぎる。


痛(…リンが……………さらわれた…！？)


心臓がドクドクと速くなる。

彼は唇を噛み締め、それを強く握ったままアジトへ戻った………


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