第21章 Dawn１７.愛と誓い-消失-

――――――――――…



｢どうだい？｣


冷たいコンクリートでできた部屋には、ろうそくの弱い光が橙色に灯っていた。

そこに音もなく現れ、大柄の男を後ろに従えたマントの男。


｢残念ですが、全く口を開きません｣

｢本当に強情な女だこと…｣

｢君の頭を解剖して答えを引きずり出したっていいんだよ…ヒヒヒ……｣

｢フフンフーフフーン…♪もう言っちゃいなよ～。痛いのヤでしょお？｣


先程来た２人の男の前に、４人の男女の姿が浮かび上がる。

彼らの目の前には手首を縄で縛られ、黒い鉄の足枷をされた少女。

彼女の身体は傷だらけで、頭が前にだらりと下がっている。


｢ヒヒヒ…やり過ぎたか？｣

｢いや、別にいい。"暁"の情報を吐くまでかわいがってやれ。それよりだ。この娘…指輪はしていなかったかい？｣


聞かれた男は顎に手を当て、考え込む。


_