第17章 Dawn１４.不死と願い-死神-

飛段は懐から先端の尖った伸縮自在の黒い槍状の棒を取り出し、シュガッと伸ばす。


飛｢ゲハハハハハアァ！！！これで全ての準備は整った！むちゃくちゃ痛てーから覚悟しろよ！！！！！｣


狂気に飲み込まれたかのように高笑いする飛段。

その姿には敵も怖気付く。

しかし、アスマは左手のチャクラ刀に風のチャクラを流し込み、青く光るそれを構えると、臆することなく飛段へと走り出した。


飛｢！｣


飛段は走り寄るアスマに顔をしかめると、右手の黒い槍を持ち替えた。



ズボッ



それを思い切り振り上げると、自らの左足にそれを貫通する程深く突き刺した。


猿｢ぐあッ！｣



ズザザザザ――――…



アスマは左足の太ももを押さえ、地面に転がった。

太ももからは血が滲み、彼は苦しそうに地に突っ伏す。


飛｢…てぇだろォォ！？ゲハハハハアァッ！！！｣


アスマは苦しみながらも飛段を睨む。


飛｢急所はこんなもんじゃねーぞォォ！！クク…。だがあの痛みは最高だ…｣


飛段はアスマを見てまた高笑いしながら叫ぶ。


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