【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第17章 Dawn14.不死と願い-死神-
アスマは奥歯に仕込んでいた火打ち石を歯で噛んで摩擦させた。
ゴウゥゥウウウゥウウ!!!!!
カチ、という石と歯が擦れる音と同時に、灰に覆われた場所が全て朱色の豪炎となり、一気に爆発した。
角「………」
角都は飛段が爆炎に巻き込まれたにもかかわらず、無表情でその場を見ている。
すると、爆発した煙の中から黒い影が浮かび上がった。
飛「痛てーだろ………?なァ…?」
そこには片膝をつき、右手で顔を守るように隠している飛段。
飛段の身体は白と黒に染まり、先程の爆発で右肩から腕にかけてコートが破けていた。
右肩辺りにはひどい火傷を負っている。
飛「裁きが下ったな」
猿「ぐくっ…」
アスマが右手からチャクラ刀が落ちた。
よく見ればアスマも飛段と同じように、しかも同じ場所に火傷を負っていた。
出「どういうことだ?」
猿(俺の腕まで…。奴の術か何かか?いや…)
見ていた木ノ葉の三人もこの不自然な現象に、一体なぜこうなったのか検討もつかずただ目を見開いていた。
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