【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第16章 Dawn13.大罪と復讐
――――――――――…
地下の暗闇に、ペインと小南の足音が響く。
二人は地下にある部屋で、さっきまでイタチ、ペイン、小南で三人で話していた。
痛「復讐は醜い…か…」
小「イタチの話…?」
痛「あぁ…」
―――…
鼬「リーダーがよく言っていることだ。"痛みや憎しみの連鎖"…。それを止め、世界を平和に導くために、我々は集ったのではないんですか?」
―――…
痛「イタチに言われてしまったな」
小「そうね…。リンの手紙のことも…」
痛「あいつも相当つらかったんだな…」
二人は地上へと繋がる階段の前に並んで立つ。
小「雨隠れに里長はいなくなった。…どうするの?ペイン」
小南は隣にいるペインに顔を向けた。
痛「このままでは里も安定しないだろう。放ってはおけまい」
小南は"これから忙しくなりそう"と思いながらも、その表情には笑みが浮かぶ。
痛「雨隠れは俺たち"4人"の故郷だからな」
ペインがフッと笑うと、小南もまた微笑みながら頷いた。
痛「俺たちが模範にならなければ、誰も"暁"の信念を認めはしないだろう」
小「そうね。気付かせてくれた彼らと…長門にお礼しないと」
彼は階段の下から明るく光る地上見つめたままだ。
痛「振り返るだけでは踏み出せない。前を向こう、小南。そして…人が大きな過ちを犯さぬように、大きな痛みを他人に背負わせることのないように…この道を胸を張って歩もう」
それから、ペインと小南は真っ白な光に包まれながら階段を一歩一歩昇っていった………
_