第16章 Dawn１３.大罪と復讐

パチッ




｢｢｢リンッッ！！！！！！｣｣｣


リンがハッとしたように目を開いた。

最初はぼやけていた視界がだんだんと晴れていくと、そこにははっきりメンバー全員の姿が映し出された。


斑｢リン…｣


右に顔だけ向ければ、マダラが手を握って安心したように微笑んでいた。


鈴｢マダラさん…｣


"手が温かく感じたのはきっとこのせいだな"と、リンもマダラに微笑み返しながら起き上がる。


斑｢大丈夫か？リン｣

鈴｢うん…。大丈夫ですよ、マダラさん｣


二人は会えたことに感謝するかのように穏やかに微笑み合う。


痛｢リン…っ！｣

小｢あぁ…リン！！｣

鈴｢お兄ちゃん…小南姉…｣


うっすら涙を浮かべているペインと小南は二人同時にリンを抱き締める。


小｢私たちがどれだけ心配したか…っ。でも…ちゃんと生きててくれた…。本当に良かった…本当に…｣

鈴｢うん…。ありがとう、小南姉…｣


小南は声を震わせ、涙を浮かべる。

一方、その隣で兄ペインはーー…


痛｢リンちゃあぁぁあああんーー…｣

鈴｢お兄ちゃん、重い…｣

小｢…ペイン、あなたもうリンから離れなさい｣


リンにのしかかるように抱きつきながら泣き喚いていた。

そのあまりの泣きように、逆に涙が引っ込んだ小南が引きずるようにリンから引き剥がす。


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