【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第16章 Dawn13.大罪と復讐
そして、だんだんリンの身体が透けていく。
鈴「また…会えるかな…?」
リンが寂しそうな表情で目に涙を浮かべると、長門は優しく笑った。
長「それはわからないな。だが、リンたちが俺を覚えていてくれる限り、いつでも心の中で会える」
リンの頬に涙がいくつも伝っていた。
長「俺はいつでもここからリンたちを見守ってる」
必死に堪えようとしても溢れてくる雫。
消えかけているリンは何度も頷くと、微笑みながら涙で震えた声で言う。
鈴「そうだね…っ、長門兄…。でも…っ、何もない所にいるのは…っ、つらいでしょ…?」
その言葉に、長門はハッと目を丸くした。
確かに、死んでからずっとこの空間にいてリンたちを眺めていた。
本当に何もなくて右も左もわからないし、自分だけしかいないこの空間にずっといるのは退屈で不安だった。
しかし、長門は彼らを見守っていられるならそれで良かった。
鈴「私たちのことは…っ、心配しなくていいよ?安心してね…長門兄…っ」
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