第16章 Dawn１３.大罪と復讐

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リンの腕からポタポタと血が流れる。

彼女はただ空を見上げたままピクリとも動かない。



ザッ！！！



突如現れた黒い影。

その顔はさっきまでのペインたちと同じく、憎悪に満ち溢れていた。


痛｢！！？｣



｢親父の仇…！｣


彼は銀色に光る刃を向け、ニヤリと笑みを浮かべる。

ペインの顔から血の気が引いた。


痛｢リイィインーー…ッ！！！｣

小｢ペインッ！！｣


ペインはリンの元へと、腕を伸ばして走り出す。


鈴｢！！｣


リンはペインの声に気付き、とっさに逃げようと身体を動かす。


鈴｢…っ！｣


しかし、うまく足を動かせない。


鈴(まさか…あの時の切り傷で！)


その場から離れようとするが、やはり山椒魚の毒に完全に侵された身体を容易には動かせない。


鈴｢くっ！｣


痺れた身体で腕を抑え、リンはその場にドサッと倒れるようにしゃがみ込んでしまった。


鈴(避けきれない…！)


その間にもどんどん死の刃が迫って来る。


痛(くそっ！間に合わない…ッ)


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