第16章 Dawn１３.大罪と復讐

｢｢｢………｣｣｣


メンバーは何も言わずに走り続ける。



――…大好きです。



繰り返し繰り返し、メンバーの心に響き渡る。

この言葉こそ優しくてとても温かい――…

だが、今の彼らには切なくも儚くも思えた。



ズズズズズズズズ――…



斑｢止まれ｣


マダラが一声かけ、メンバーを制止させると、ゼツが木から生えるようにして現れた。


絶｢行ってきたよ｣

鼬｢リーダーたちは？｣

絶｢心配ナイ。怪我ハシテイタガナ｣
　｢とりあえず三人とも無事だよ｣

斑｢状況は？｣

絶｢目的は達成したみたい。今は三人とも外にいるよ｣

蠍｢ってことはあの半蔵を殺ったのか？｣

絶｢見テイタカラナ。間違イナイ｣


驚いて目を見開いたのはサソリだけでなく他も同じだった。


絶｢あ、そういえば…｣
　｢勘違イナライインダガ…｣

斑｢何だ？話せ｣


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