【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第16章 Dawn13.大罪と復讐
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不気味で不規則な複数の足音がゆっくり、とある部屋に近付いてくる。
辺りは雨隠れの額当てをした忍の死体でいっぱいだった。
半「ハァ、ハァ…ハァ……」
木造の和室には、身体に切り傷が何本も入り、見るからに深手を負っている初老の男―…"半蔵"。
ザッ
夥しい量の赤い鮮血の飛沫跡が残る部屋に現れた三つ黒い影。
半「何奴だ…。このワシをここまで…」
痛「この俺の顔を忘れたか?」
半蔵を見下ろすように紫の輪廻眼を見開くペイン。
その声は落ち着いていたが、瞳の奥には決して消えぬ数多の悲痛と憎悪の念。
小「………」
鈴「………」
彼の後ろには小南とリン。
その恐ろしい程冷たい目は、現雨隠れの長―…"山椒魚の半蔵"として名を馳せ、恐れられた彼をも震撼させる。
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