【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第14章 Dawn12.芸術と約束-比肩-
鼬「サソリさんはーー…」
小南は黙って首を横に振った。
聞くまでもないことは、イタチにもわかっていた。
しかし、誰かにその事実を突き付けられ、確信が得られるまで信じたくなかった。
否、イタチだけではない。
ここにいる全員がそうだった。
痛「小南、デイダラを治療しにすぐアジトへ戻るぞ」
その中でも一際落ち着いて見えるペイン。
彼もそう見えるだけで、心の内では怒りや混乱、悲しみなどが支配していた。
しかし、ここで焦ったり、木ノ葉や砂への怒りに身を任せてしまえば、全員が困惑してまとまりがなくなり、他のメンバーにも自分の感情が移ってしまう。
そうなってしまっては、まだ近くに潜んでいるかもしれない敵に襲われた時、殲滅されかねない。
そのことをペインはよくわかっていた。
痛「角都、飛段、お前たちはデイダラの片腕を探しに行け」
その時、チラリとリンを見た。
泣いている妹が気にならないわけではなかったが、気が動転してるのはみんな同じ。
ペインはこの状況下でも、リーダーとして冷静に最善の指示を出した。
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