【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第13章 Dawn11.芸術と約束-憧憬-
千「最後に気を抜いたの…。サソリ…」
蠍「ぐはっ…」
サソリは核を貫かれ、吐血した。
ゆっくり左右を見れば、そこには"父"と"母"の姿。
皮肉にも、核を貫いたのは紛れも無く、サソリが幼い頃に初めて作った傀儡―…両親だった。
核からは血のような紫の液体がジワリと流れる。
桜「くっ…」
ドサッ
千「サクラ!」
チヨは自分を守ったサクラに寄ると、青白い光を放った両手を彼女の腹部に添えた。
蠍「無駄だ…。毒が無くとも、そいつはもうじき死ぬ」
しかし、チヨはそれを見下ろしているサソリに目もくれず、サクラを治療する。
千「ワシが今やっておるのは医療忍術ではない。己の生命エネルギーをそのまま分け与えるーー…"転生忍術"じゃ」
サソリはその転生忍術から目が離せずにじっと見つめていた。
千「そもそもこれはお主のためにーー…」
またチヨのしわがれた声が響いた。
しかし、もうそこからはサソリの耳に届いてはいなかった。
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