第4章 Dawn２.出会いとメンバー

さっきまでリンの目は何ら他の人間と変わらない普通の目をしていた。

しかし今、ペインと同じ輪廻眼を持ち、そこに立っているのだ。

メンバーも驚き、目を丸くしても仕方がない。

だが、そんな視線よりもリンには気になることがあり、首を傾げていた。


鈴(トビさん、チャクラが他の人よりも何倍も強い…。周りのメンバーもお兄ちゃんが選りすぐった相当な手練れのはずなのに…。一人だけ頭一つ分ずば抜けてる…。この人、何でここにいるの？みんな気づいてないの…？)


表情には出さないが、瞳をトビから離せない。


鈴(チャクラだって比じゃないよ。お、お兄ちゃんとも全く引けを取らないーー…)


見たことないようなチャクラの質と量に思わずハッとする。

リンの瞳はその奥をも見据えていた。


鈴(強いけど、でも…とても冷たい…。彼の全部が冷たい…。怖い。この人何か裏がーー…)


リンは反射的にトビから目を逸らした。

見ているだけで背筋が凍る。

何もされていないのにゾワッと鳥肌が立った。

触れれば自分まで氷のようになってしまいそうだと怖くなる。


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