第28章 Dawn２３.神と世界-理想郷-

サッ


痛｢…リン？｣


リンは意を決して前に踏み出した。

隣で自分と同じように立つ妹に、ペインは目を丸くする。


鈴｢私も強くなった…。いつもいつもお兄ちゃんの背中ばっかり見てきたけど、今度は守られるんじゃなくて…守りたい｣

鼬｢そのとおりだ｣


イタチが折れているであろう右腕をかばいながら歩み寄る。

すると、ペインの肩にスッと暖かい白い手が置かれた。


小｢誇り、夢、信念、正義ーー…。私たち一人一人に守りたいものがある。
けど、その他にも今、この場所で守りたいものーー…それを、ここにいる全員が思ってるはず。
それはーーーーー…｣





｢｢｢仲間｣｣｣


メンバーが同時に口にする言葉ー…"仲間"。


ペインはそれを刻むようにグッと左胸に拳を当てた。


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