【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第28章 Dawn23.神と世界-理想郷-
ピタッ
突如、妖狐の動きが止まる。
妖狐の爪先がマダラのほんの顔の前で止まっていた。
しかし、それも一瞬。
妖狐は足をバタバタさせながら空高く吸い込まれるように飛んで行った。
周りを見れば、木々やらもはたまた地面までえぐり取られ、ある一点を目指して空へ昇って行く。
気付けば、マダラの足元もグラグラと揺れていた。
斑(何が起きた…?)
すると、突然身体が後ろに引っ張られ、ドサリと降ろされた。
斑「乱暴だな」
痛「アンタに…言われたくないな……」
万象天引でマダラを引っ張った張本人ー…ペインには、悪びれる様子はサラサラない。
しかし、彼も息は上がり、つらそうに呼吸している。
ペインは既に土遁で分厚い壁を作って盾にし、自分含めメンバーも一緒に引っ張られないようにしていた。
斑「限界か?息が上がってるぞ」
痛「それはお互い様だろう…」
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