第28章 Dawn２３.神と世界-理想郷-

綱手はうろたえることなくサスケを睨む。

すると、サスケの背後にもう一人の暗部が回り込み、印を素早く組むと、口から炎を吹き出した。

炎がサスケを飲み込む――…







｢火遁:豪火球の術！｣



ボフウウウゥッ！！！！！



突如、上から降り注いできた豪火がサスケを襲う炎とぶつかった。

豪火のあまりの威力に、暗部の吹き出す炎は一瞬で相殺された。

暗部は炎が来た方向をすぐさま見上げる。

そこには、サスケの影分身が既に手に雷遁を纏わせていた。


佐｢千鳥！｣



バチチチチチ！！！



暗部に隙を与えず、雷囀る千鳥を浴びせる。

暗部は脇腹を貫かれ、悶えながら倒れた。

サスケの影分身は役目を終え、ボフンと消えた。


綱(私に切りかかる寸前に影分身の印を…！？)


サスケ本人はまだ千鳥刀を暗部のクナイとギチギチ言わせている。

綱手は呆気に取られたが、すぐにサスケを見つめ直した。


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