第28章 Dawn２３.神と世界-理想郷-

気付けば、うつぶせだったはずのリンの身体は仰向けだった。


斑｢…ハァ……ハァ…ハァ…｣


目の前には、マダラの苦しそうな顔。


鈴｢マダラ…さん…？｣


リンはマダラに手を伸ばす。

身体はもう動かせる。

ドサッと音がした方では、奈良一族の忍が頭にクナイを突き刺したまま倒れていた。


｢やるな…｣


忍は顔を歪めた。

奈良一族の忍をクナイで仕留めたのはマダラ。


斑｢リン……大丈夫、か？｣


マダラは懸命に声を絞り出す。

苦しげな彼はリンの上に覆いかぶさっていた。

リンがマダラの頬に手を添えようとした瞬間―――…


鈴｢………？｣


お腹辺りに生温かいものがポタリと落ちた。

リンがゆっくりとそちらへ顔を向けると、彼女の目が大きく見開かれた。


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