【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第26章 Dawn21.師匠と弟子
それからしばらく、イタチとサスケの攻防戦が続く。
サスケは手裏剣などをうまく使ったり、手首の包帯に描いた印から素早く忍具を投げたりする。
しかし、イタチは全てかわし、加減しながらサスケにダメージを与えていく。
それを小一時間しか続けていないが、サスケは既に息が切れ、至る所にかすり傷があり、泥だらけだ。
それに引き替え、イタチは無傷とまではいかないものの、あまり始めの時と変わらない格好だった。
佐「ハァ…ハァ……」
イタチは袖からサッとクナイを出し、サスケに素早く投げつける。
サスケはそれを千鳥刀で全て弾くと、イタチに再びみねで切りつけた。
しかし、何度も何度も高速で切りかかっても、イタチは紙一重で綺麗にかわしていく。
佐(写輪眼無しでここまで…!)
ガッ
金属音が鈍い音を立て、サスケの刀がイタチのクナイに受け止められた。
ギチギチと火花が散りそうなぐらい擦れ合う。
鼬「また隙ができてるぞ」
それは小さな隙だった。
イタチはクルリと身を翻し、サスケの脇腹に重い蹴りを入れた。
また吹っ飛ばされて倒れ込んだサスケはその場にうずくまってしまい、ゴホゴホと咳込む。
佐「くっ……」
佐(これじゃあ、痛いとも言ってられないな…)
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