【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第26章 Dawn21.師匠と弟子
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小高い丘の上に、月に照らされた2つの影。
星々が夜空に輝き、真ん丸の満月が浮かんでいる。
紺色の空には雲1つない。
佐「ーーー…それで、大蛇丸を取り込んだ…。おかげで傷の治りも早かった。それから水月たちを集めてーー…
そんな月夜の下で、サスケはあぐらをかきながらイタチに様々な話をする。
イタチも頷きながらなんだか嬉しそうに笑って聞いていた。
もうかれこれ3時間、サスケは話をしている。
イタチが里を去り、アカデミーを卒業してから第七班で色々な任務をこなしたり――…
途中でイタチにも会ったが、それを思い出すとなんだか複雑だ。
それから自分も里を抜け、2年余り大蛇丸のもとで修業を積んだ。
それから、元々写輪眼を持つサスケの身体を器にする事が目当てだった大蛇丸に取り込まれそうになったが、逆に取り込んだ。
そして、水月、香燐、重吾という新たな仲間に出会う。
佐「ーー…あとは兄さんも知ってる通り、兄さんと戦って…今に至る」
サスケは最後にふぅと息を吐いて話を締めた。
鼬「そうか…」
イタチは片膝に腕を乗せながら月を見上げ、眉を下げて微笑みながら呟いた。
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