第8章 Dawn６.目的と任務

途切れ途切れにそう言うと、マダラは唇を噛み締めた。


斑｢リン…すまない…っ｣


リンは満足げににこやかに笑った。

その時、リンの眼にマダラの悲しげな瞳が映る。


鈴(あれ…？目…赤い？)


その瞬間、胸の奥から込み上げる血に咳込む。


鈴｢ゴホッ……ゴホ！！｣


視界が徐々に霞んでゆく――…


鈴｢マダラさ……そば、にーー…｣

斑｢リン！…リン！！｣


リンの耳にマダラの叫び声だけが聞こえると、真っ暗な世界へと落ちて行った――………








斑｢リン！おいッ！！｣


マダラはリンを必死に揺らすが、全く反応がない。

余計に焦るが、大きく深呼吸をして自分を落ち着かせる。


斑(まだ生きてる…)


写輪眼でリンのチャクラがまだ流れていることを確認し、少し震えた声で呟く。


斑｢リン、すぐ戻る…｣


マダラはリンを万華鏡で異空間へ送る。



サッ…



そして、彼は森の中へと消えていった………


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