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【鬼灯の冷徹】君という花【R15】

第7章 夜のキミ


今日は特に急ぎの仕事もなかったから早めに店を閉めリビングダイニングで一人お酒を呑んでいる。
石榴が来てから仕事が捗るので店仕舞いの片付けも随分と早くなった。彼女目当てのお客さんも増えてきて(確かに男の僕から見てもなかなかイケメンだ)中々に良い事づくめだ。
そう考えていれば部屋の扉が開き
「お風呂上がったよ。あ、一人だけ先にズルイ!アタシも呑む。」
そう言いながら彼女は部屋に入ってきた。
今日も畑仕事で疲れたから先に入る。そう言ってとっとと露天風呂に向かって行った彼女が戻ってきた。
すっかりお気に入りなのか今日仕事中に来ていた物とは違う半着を着て首からタオルを下げている。湯上りの為か白い肌が紅潮している。
テーブルの上に杯を置けば床下収納に手を伸ばして桃がぎっしりと漬けられている瓶を取り出す。軽く振ってから蓋を開け香りをかげば
「果実酒が出来きたかな?…うん、いい感じ。今夜はコレだね!」
そうご機嫌な様子で笑った。

「白澤はさァ、本当美味しい物の事いっぱい知ってるよね。このお酒の造り方もそうだし・・・流石長生きしてるだけあるねェ。」
「そう?その代りデートスポット以外の美味しい所はあんまり知らないけどね。」
「それは残念だー。アタシ小汚い飲み屋も好きなんだよね。今度一緒に行こぅ?」
かなり酔ってきたのか時折揺れる半着の前合わせの隙間から僕の付けた赤い花弁が見える。頬も紅潮し話す声も間延びして来てる。
やっぱり果実酒作る時にアルコール度数高くなるように指示しておいてよかった
「そうだね、お店で働いてる女の子と抜け駆けしても良いなら考えとくよ。」
「お会計ちゃんと折半してくれるか奢ってくれるならいーよ。」
そうって杯に残っていたお酒をぐいと飲み干そうとしたが勢い良すぎたのか胸元にこぼして
「あ”、冷た。もう・・・とりあえず拭かないと」
そう言って首に下げていたタオルで大きく開けた襟ぐりの中を拭う。…どうやら今日も風呂上りにパンツしかはいてないみたい
彼女の細くてしなやかなウエストの為かこうやってパッと見ると石榴の胸は大きめに見える。実際触った感じは標準なんだけど
あまりの色気についジッと見つめていれば石榴と視線が噛み合う。瞬間、恥ずかしそうに胸元を押さえて
「そんなにじろじろ見ないで!」
そう言って両手で体を隠してしまった。
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