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【鬼灯の冷徹】君という花【R15】

第6章 夜のアナタ


仰向けに横たわった白澤の上で体を躍らせる。
あの後イイ所まで行ったのに彼はアタシを自身の上に跨がせてから
「じゃ『ご奉仕』お願いね。」
そう言って笑顔のまま此方を見上げる状態で止まってしまった。
切なくて、もどかしくて何とか上で動くけど快感が高まって力の入らない体は勝手にソレを最奥へと飲み込んで
「っ、あ・・・おくダ、メ」
甘い痺れと共に声がでる
アタシの声に合わせる様に何時もより激しく体を揺さぶられる。
動きに耐えきれなかったのか髪の毛を止めていたヘアゴムが落ちて髪が舞う、くすぐったくて身をよじれば
「そんなにイイの?じゃあもっと一杯あげないとね。」
とアタシの両手を掴んで引き寄せる。目一杯膨らんだ彼自身が打ちつけられる
「やぁ!も、ムリ・・っ・・・」
太腿が震える。
これ以上奥に入らない様に体を支えたいのに全然力が入らない。体中が燃え尽きそうなくらい熱い、目頭から勝手に涙がこぼれてくる
もっと、欲しいけど、こんなに苦しい方法じゃ、イヤだよ。
耐えきれなくなり彼の体に折り重なるように身を崩す。
少しだけ楽になった体制で引かれたままの腕を動かして両手で離さない様に、だけど傷つけない様に脇腹の目の上に手を這わす。
「っ・・・くすぐったいから、止めてよ。」
その言葉に逆らう様に白宅の胸に顔を埋める。普段より早い鼓動が伝わってくる。
「・・・そんなに熱くならないでよ。」
「なんで。こんなに汗かいて…気持ちイイでしょ?」
首筋に張り付くアタシの髪に触れながら腰を圧しつけて彼は言う。…ムカつくくらいに良い笑顔だ。
「それは・・・イイケド。」
「だったら何で止めるの?もう『ご奉仕』が辛いとか?」
笑顔を崩さぬままアタシの額に、頬に口付けを落としてくる。
「…違う。」
「ちゃんと言わなきゃ分からないよ?僕は何でも見渡せる訳じゃないからね。」
髪の毛から項、背中を優しく撫でながら彼はアタシが話すのを待っている。
「じゃあいうけど…もうとっくに普段起きる時間過ぎてるよ。」
高く上ったお日様がこの部屋を照らす。普段だったらこの時間には朝食を食べだす頃。どうやら彼も察したようで少しだけ考えるような表情をした後
「・・・そうだね。じゃあとっとと終わらせようか。仕方ないから動いてあげるよ。」

ああ、きっと今日はお店開けるの正午くらいになるんだろうな。
そう思いながら快楽の海にアタシは沈んだ
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