第70章 結婚式後は……
すると、
エマがクスクスと笑う声が聞こえて
ジャンは恐る恐る顔を上げ、
「えっ、エルヴィン団長!」
と、目の前にいた予想外の人物に驚き、
思わず後ずさりをする。
「そんなに似てたか?リヴァイの声真似は。」
「結構似てましたよ。
さすがいつも一緒にいるだけありますね。」
エマはニヤリと笑うエルヴィンの肩を
小突いた。
「でも、エルヴィンさんの
乱暴な言葉遣い、結構きますね……」
エマはさっきの
エルヴィンの発言を振り返り、
少し頬を緩める。
「ちょっと、エマさん!
それ聞かれたら、またマズイことに」
「何を聞かれたらまずいんだ?」
ジャンの声を遮る様に、
今度こそ“本物のリヴァイの声”が聞こえ、
ジャンは姿勢を正した。